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- のどが痛い、腫れている、違和感がある
喉の痛みや腫れが起こる原因
喉の役割には、
- 飲み込んだ食べ物の通り道となる
- 吸った空気を肺まで通す
- 声を出す
- 口の中からはいってきた異物や細菌・ウイルスが体内に侵入するのを防ぐ
といったものがあります。身体にとって大切な役割を複数担っています。
何らかの理由で喉の粘膜に炎症が起こって神経が刺激されると、痛みや腫れ・違和感が起こる原因となります。
こんな症状はありませんか?
- 喉が痛い
- 喉がつかえる感じがする
- つばを飲み込むと痛みがある
- 呼吸がしにくい
- 声を出しにくい
など、このような症状がありましたら、高槻市西町にある大津耳鼻咽喉科・ボイスクリニックへお気軽にご相談ください。
喉の痛み・腫れ・違和感を引き起こす主な病気
扁桃炎
扁桃炎は、喉の奥にある扁桃腺に常在菌やウイルスが感染して炎症を起こす病気です。喉の奥の左右が赤く腫れているのが観察できることもあり、症状としては強い喉の痛みや高熱が現れます。
痛みを我慢していると、扁桃のまわりに膿が溜まって扁桃周囲膿瘍となる可能性があり、悪化すると呼吸困難になり、手術が必要となる場合もあります。
治療は抗菌薬を使用するほか、解熱剤などで対症療法を行います。扁桃炎が1年に4~5回以上起こるようであれば、扁桃腺そのものを摘出する手術が勧められる場合もあります。
咽頭炎
咽頭炎は、喉の粘膜やリンパ組織が細菌やウイルスに感染して炎症が起こる病気です。感染以外にも、刺激性のガスなどの吸入、PM2.5、黄砂、喫煙、大声を出すといった様々な原因で起こります。2週間以上続くことは稀です。
喉の痛みや発熱などが現れ、症状が重いと水を飲み込むのも痛い、食事が摂れなくなることもあります。症状が進行して気道が狭窄すると、呼吸困難になる可能性もあるため、息苦しさを感じた場合はすぐに受診しましょう。
治療は抗生物質、または解熱剤などで対症療法を行います。
アデノウイルス感染症(プール熱)
咽頭結膜熱とも呼ばれるアデノウイルス感染症は、プールでの感染報告が多いため「プール熱」とも呼ばれています。プールに入り始める6月頃から感染者が増加して、7~8月にピークを迎えるため「夏風邪」として認識されている病気です。くしゃみや咳などによる飛沫感染、直接触れる接触感染によって拡大します。
喉の痛みや結膜炎による目の充血、発熱などの症状が現れて、数日~1週間程度続くことが多いです。アデノウイルスに対する治療薬はないため、解熱剤や点眼薬などで症状に対処する対症療法によって回復を待ちます。
アデノウイルスは喉からは1~2週間、便からは3~5週間排泄されています。症状が良くなっても、まわりのご家族は感染対策に注意しましょう。小まめな手洗い・うがい、使うタオルは分けるなどの工夫を行ってください。保育園・幼稚園、学校に通う子供が感染した場合は、解熱後2日間程度休むのが望ましいとされています。
溶連菌感染症(急性咽喉頭炎)
急性咽頭炎のうち、喉の粘膜が溶連菌(溶血性連鎖球菌)に感染した場合は「溶連菌感染症」と呼ばれます。6~15歳くらいの学童期に多いですが、大人にも感染します。
喉の痛み、手足の小さい赤い発疹、舌の表面の赤いブツブツ(イチゴ舌)が特徴的な症状で、風邪のように鼻水や咳は出ません。関節痛や38℃以上の発熱など、インフルエンザに似た症状が現れます。
治療には抗生物質を使用しますが、症状が良くなったとしても合併症の予防を防ぐために処方された分は必ず内服しましょう。比較的早めに症状は良くなりますが、油断して途中で内服をやめてしまうと症状がぶり返したり、再発した時に急性腎炎やリウマチ熱などの合併症を起こしたりする可能性があります。
飛沫感染、接触感染によって感染し、家族間では20~60%の感染率と言われています。家庭内でも十分に感染対策を行い、抗生物質を内服して24時間経過して症状が治まるまでは学校や仕事は休むようにしましょう。