匂いがわからない

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何万通りもある組み合わせからにおいを嗅ぎ分けている

何万通りもある組み合わせからにおいを嗅ぎ分けている

鼻の奥には、嗅粘膜というにおいを感知する場所があります。鼻から入ってきたにおい物質がここに溶け込むと、嗅細胞が電気信号を発生します。それが嗅神経、嗅球、脳へと伝わって、においを感じることができます。

人間はにおいを感じるセンサーを約400種類持つと言われており、信号のパターンや組み合わせによって、においを嗅ぎ分けています。

こんな症状はありませんか?

においの情報が脳に伝わらない・わからない状態を嗅覚障害と言います。

以下のような症状でお困りの方は、高槻市西町にある大津耳鼻咽喉科・ボイスクリニックへご相談ください。

  • においの感じ方が弱くなった
  • においがまったくしない
  • 何を嗅いでも同じように感じる
  • 本来とは違うにおいに感じる
  • 特定のにおいを強く感じる
  • 食事の味がわからない など

嗅覚障害の原因

嗅覚障害は、問題が起きている場所によって次の3つに分類されます。

気道性嗅覚障害

鼻から吸ったにおいが嗅粘膜まで届かず、においを感じにくくなる状態です。慢性副鼻腔炎の中でも特に鼻茸(ポリープ)ができている場合が多く、ほかにアレルギー性鼻炎や鼻中隔弯曲症などが原因になります。

嗅神経性嗅覚障害

においを伝える嗅神経に異常がある状態です。風邪やインフルエンザなどのウイルス感染や薬剤などによって障害を受ける場合と、頭や顔の外傷が原因になる場合があります。

中枢性嗅覚障害

脳のダメージによって起こる嗅覚障害です。頭を強く打って脳挫傷を起こした場合が最も多く、脳出血や脳梗塞なども原因になります。

アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などの神経変性疾患でも起こります。

嗅覚障害を引き起こす主な病気

慢性副鼻腔炎

嗅覚障害の原因疾患で一番多いのが、副鼻腔炎です。特に炎症が長引き、鼻の中にキノコ状の腫瘍(鼻茸)ができるほどの慢性副鼻腔炎は、治りにくく再発しやすいことが難点です。

点鼻薬や内服で嗅覚が戻る場合もありますが、症状を繰り返すようなら内視鏡やCTなどを使った検査と診断を行い、鼻茸の除去のための手術をします。

鼻茸は放っておくとどんどん大きくなり、睡眠障害や集中力の低下、においがわからないために日常生活への影響もあります。できるかぎり早く耳鼻咽喉科を受診して専門的な診査・診断を受けましょう。

アレルギー性鼻炎・花粉症

花粉やハウスダストなど、アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)によって嗅覚障害が出ている場合は、服薬によって症状を和らげます。

また、室内や寝具のこまめな清掃、マスクやメガネの着用など、アレルゲンを体内に入れない工夫もしていきましょう。

鼻中隔弯曲症

成長スピードの違いや、骨折などの外傷によって、鼻の中の骨が左右どちらかに曲がってしまった状態です。空気の通り道が狭いために鼻づまりを起こすと、嗅覚障害にも繋がります。

当クリニックでは鼻中隔弯曲症への日帰り手術は行っておりません。

感冒(風邪・インフルエンザなどのウイルス感染)

風邪やインフルエンザにかかると、鼻づまりなどでにおいが届きにくくなるため、嗅覚障害を引き起こすことはよくあります。多くの場合、症状の軽快とともに改善していきますが、稀に風邪が治った後に嗅覚の異常を訴える方がいます。これは鼻の中のにおいセンサーがウイルスによってダメージを受けてしまった状態で、感冒後嗅覚障害と言います。

中高年の女性に多く見られ、「そのうち治る」と放っておくと、症状が長引く可能性があります。

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