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「何となく痛い」も見逃さないようにしましょう
「鼻の奥がズキズキする」「頬がチクチクする」などの痛みを感じていても、時間が経てば落ち着くので気にしていないという方もいるでしょう。また、よく鼻血を出す子供を「体質だから」と考えているかもしれません。
しかし、痛みや出血には、何らかの原因があります。鼻の病気が隠れている場合もあるので、症状が繰り返し見られるようなら、一度高槻市西町にある大津耳鼻咽喉科・ボイスクリニックへお越しください。
痛み・出血の原因
鼻や頬が痛い
鼻の奥にある空洞(副鼻腔)は、目と頬の間に位置します。ここに炎症やできもの(腫瘍)があると、おでこや頬にまで痛みを感じることがあります。
鼻や頬が痛む主な原因として、副鼻腔に膿が溜まる「副鼻腔炎」、カビが原因の「真菌性副鼻腔炎」、鼻風邪と言われる「急性鼻炎」などが考えられます。鼻や頬の痛みが長期間続いていれば、悪性の腫瘍が原因のガンの可能性もあるため、早期診断が大切です。
また、虫歯が頬の痛みの原因になっているケースも見られます。特に上顎の奥歯が虫歯になると、副鼻腔炎を引き起こしやすく、耳鼻咽喉科と歯科の両方で治療が必要になります。
鼻出血(鼻血)
鼻出血(鼻血)の多くは、鼻の中央の仕切りにある「キーゼルバッハ部位」からの出血です。毛細血管が集中し、粘膜が薄い部位のため、ぶつけたり、少しいじったりしただけで出血します。
特に子供は鼻の粘膜が弱いので、のぼせたり、興奮したりすることで鼻血が出やすくなります。また、鼻いじりが原因で出血することもよくあります。
しかし、頻繁に鼻血を出す子であれば、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などが背景にあるかもしれません。早めに異変に気づき、根本の病気の治療をすることが大切です。
大人の場合は、ご高齢の方や空気の乾燥する時期に、鼻血が出やすくなります。ただ、鼻粘膜からの出血以外に、高血圧や糖尿病、腫瘍などの重い病気が原因になっている場合もあるため、注意が必要です。
すぐに受診が必要な「危険な鼻血」
次のような症状が見られた時は、すぐに病院を受診してください。
- 正しく止血しているのに、20分以上経っても鼻血が止まらない
- 出血量が明らかに多い
- 体のどこかにあざができている
- 歯茎など、鼻以外からも出血している
- 顔が青ざめている
- 何度も出血を繰り返す
- 鼻血に加え、発熱している
など
また、血をサラサラにする薬(ワーファリンなどの抗血栓薬、アスピリンなどの抗血小板薬)を服用している方が出血した場合、通常よりも止血しにくくなります。
危険な貧血に陥る可能性があるため、速やかに受診してください。
止血の手順とポイント
鼻血の止血で大切なことは、圧迫です。正しい止血方法を覚えておきましょう。
止血の手順
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座ってうつむいた姿勢になる
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小鼻(膨らんでいる柔らかい部分)を親指と人差し指でつまむ
step
そのままの姿勢で10分ほど静かに過ごす
特に小さな子供の場合、突然の出血に驚いて泣いたりパニックになったりすることがあります。慌てず落ち着いて対処してあげてください。
止血のポイント
上を向かない
出血している時に上を向くと、血液が喉に流れこんでしまいます。胃に入ると気持ち悪くなったり嘔吐したりする場合もあります。喉の方に血が流れてきた時は、口から吐き出してください。
また、仰向けで寝かせると、かえって出血が長引くことになります。どうしても座ることが難しい場合は、頭を枕などで高くして、横を向いて寝た姿勢をとらせてください。
ティッシュペーパーを詰めない
ティッシュを丸めて鼻に詰めることは、あまりおすすめしません。粘膜を傷つける恐れや、一部が鼻の中に残ってしまう可能性があるためです。
鼻の外に出てきた血をティッシュペーパーで拭き取るようにしましょう。
途中で手を離さない
止血中は、圧迫している手を緩めないようにします。子どもの場合、何度も「止まったかな?」と確認したがるかもしれませんが、血が固まることを妨げてしまいます。最低でも5分は圧迫し続けてください。