- HOME>
- 声がかれる
声がかれる原因
声がかれる原因として、主に次の2つが考えられます。
声帯の異常によるもの
声が出る時は、声帯が振動して通る空気が振動しています。声帯の表面は2枚の粘膜が重なっていて、中は筋肉や靭帯から成っています。
声がかれる主な原因となるのは、声帯を構成するいずれかの場所に炎症が起こることによる変化です。
精神的な理由によるもの
声帯そのものに異常がなくても、精神的な要因で声が出なくなってしまうことがあります。
声帯が極端に緊張して動きが弱ったり、不規則になったりすることが原因で声がかれたり、出なくなってしまいます。「心因性失声症」と呼ばれる症状です。
心因性失声症が原因で声が出なくなった場合、言語聴覚士による発声訓練やカウンセリングによる治療を行います。
こんな症状はありませんか?
- 風邪を引いて、2日以上声が出なくなった
- 息苦しさがある
- 喉の痛みがある
- 声が1~2週間、かれたままになっている
- 飲み込みにくさがある
- 発熱を伴っている
など
これらの症状がある場合は、お早めに高槻市西町にある大津耳鼻咽喉科・ボイスクリニックへご相談ください。特に喉の痛みや発熱を伴う場合は、喉のどこかで炎症が起きている可能性が高いです。
声がれを引き起こす主な病気
急性喉頭炎
喉に細菌やウイルスが感染して声帯に炎症が起こり、痛みや発熱、咳などの症状が現れる病気です。最初はウイルス感染でも、後に細菌感染も合併することがあります。
特に気をつけたいのは溶連菌感染症です。子供がかかることが多いですが、大人もかかる可能性があります。喉の痛み、発熱、身体や舌の表面の発疹(イチゴ舌)が特徴的な症状です。
普通の風邪でも喉が痛むことはあるため、基本的な治療としてのどの保湿、水分の摂取を行って身体をよく休めることが大切です。場合によっては抗生物質などのお薬の服用やネブライザー治療を行います。
声帯ポリープ
声帯に「ポリープ」と呼ばれるこぶのような膨らみができる病気です。声帯の粘膜が炎症によって充血し、その状態で無理やり声を出すなどして声帯に負荷をかけすぎると起こります。
負荷がかかり過ぎた声帯の粘膜にある血管が破れて血腫ができます。さらに声を出し続けると血腫がポリープとなってしまい、声帯が上手く振動できなくなって声が出しにくくなり、喉に違和感が生じます。学校の先生や歌手など、大きな声を出す機会が多い方は特に注意しましょう。
声を出さずに声帯を休め、必要に応じて薬で炎症を抑えることで治療します。それでも改善しない場合は外科治療を行うこともあります。
急性喉頭蓋炎
喉頭蓋と呼ばれる、食べ物を飲み込む時に気管に入って誤嚥しないように蓋をする役割の部位に炎症が起こると生じます。喉に激痛が起こり、ものが飲み込めない、息苦しい、声が出ない、発熱などの症状が現れます。
風邪などで細菌やウイルスに感染して起こりますが、症状の進行スピードが速いため注意が必要です。重症になると気道が狭くなって窒息の危険もありますので、至急受診するようにしましょう。
抗生物質やステロイドの点滴や内服で治療しますが、症状がひどい場合は入院して治療を行います。
咽頭がん
がんが発声した箇所によって上・中・下と3つの部位に分けられ、10:1で男性に多く、喫煙者や飲酒量が多い人にリスクが高いことがわかっています。
初期には喉の違和感や軽い痛み程度の症状しかありませんが、進行すると物を飲み込みにくくなったり、声のかすれや息苦しさが起こります。
手術や放射線など、治療方法はがんの状態や、ご本人の希望を考慮しながら医師と話し合って決定します。
以前は早期発見が困難と言われていましたが、内視鏡技術の発達によって小さながんも発見できるようになりつつあります。
反回神経麻痺
声帯を動かす反回神経が障害され、声帯が動かせなくなって声が出なくなる・声がれが起こることがあります。自覚症状がない場合もあります。
反回神経の近くには甲状腺、リンパ節、大動脈、食道など様々な器官があり、これらに腫瘍などができた場合や、手術を行った場合に生じる可能性があります。
まずは薬物治療を行いますが、改善しない場合は外科的な治療を行うことがあります。
専門的な音声治療を行っています
大津耳鼻咽喉科・ボイスクリニックでの院長は「音声の専門家」で、言語聴覚士も在籍しており、こうした環境のもと専門的な音声治療を行っています。
「声がかれる」「発声しづらい」などとお困りでしたら、まずは一度お気軽に当クリニックへご相談ください。